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陽だまりワンコのさもない日常





四十九日 :: 2012/09/03(Mon)

九月に入り、朝夕は一気に秋らしくなってきました。
昼間はまだまだ暑いのに、暦を知っているかのように鳴き始めた秋の虫たち
今も、窓の外からはコオロギがの音が聞こえてきます。

梅雨明けして間もない7月18日、ミントは虹の橋を渡りました。

そして猛暑がようやく終わりかけている今日は、ミントの四十九日です。


mint

若かりし日のミントです。
まだ4歳の頃でしょうか。
宝塚ガーデンフィールズがオープンした当初にできたペット写真館で
撮影してもらって作成したミニアルバムからの1枚です。
データーは、今では考えられないくらい高価な値段で買えなかったのですが、
今回写真屋さんでアルバム丸ごとCDに焼いてもらいました。


四十九日を迎え、ようやく私も心の整理がついてきた気がしています。
病気が判明してから、まるで階段を転げ落ちるかのように日々弱っていくミントを
助けてあげられなかったことに対する苦しさは、これからも癒えることはないと思います。

でも、自力でご飯を食べられなくなってから、1日に何回もミントを膝に乗せて、
お水やミルクやご飯を必死で食べさせた数週間。
水分は喜んで飲むのに、ご飯はイヤイヤして舌で押し出したり、
首を振るからドロドロのご飯がまわりに飛び散ってしまったり。
その様子は、まるでかつて子供たちにミルクや離乳食を食べさせていた頃のようでした。
短い期間だったけれど、『介護』ではなく、赤ちゃんを世話するかのようにできたことが
うれしかった。
母と赤ちゃんの蜜月時代のような幸せな時間を、ミンちゃんありがとう。。。



亡くなった時のことを少しお話させてくださいね。

前日の7月17日、ミントはとうとう歩けなくなってしまいました。
それまではヨロヨロとでも自分の足でトイレに行っていたのに、
立てなくなってしまったのです。
時間を見計らってトイレに連れて行き、支えてあげると用を足せましたが
ベッドの上で失敗して濡れた体を洗ってあげた時は、本当に悲しかった。
でも、寝たきりでも頑張っている年老いたワンコはたくさんいるはずだから、
とことん介護してあげよう。
オムツを換えて、床ずれの手当てをして、できることはなんでもやってあげよう。
覚悟は決まっていました。

そして7月18日の早朝、抱き上げたミントの表情や眼差しは少し弱々しく感じたものの
そんなに変わったようには思えませんでした。
でも、いつものようにスポイトで飲ませようとしたお水にも全く口を開けないのです。
お水だけはあんなに喜んで飲んでいたのに。
ただごとではない予感がして、まずしぇりぱぱに抱いてもらいました。
私は、学校に出かける用意をしていた娘のmimiを呼び、
「mimiが帰るまでミンちゃんは待ってくれないかもしれないから、しっかり抱いていってあげて」と。

そして、mimiが抱くと安心したような表情を浮かべたミントは、
間もなくがっくりと首をうなだれたのです。
京都の息子に連絡し、ミントの耳元に受話器を当てて声を聞かせてあげました。
「ミンちゃん、がんばって。おにいちゃんだょ。おにいちゃんだょ。」
心臓はまだ動いていましたし、臨終間際で意識がなくなっても、
最後まで耳は聞こえるそうです。
きっとミントは、息子の呼びかけを薄れゆく意識の中で聞いてくれたと思います。

家族全員でミントを見送ることができたのは、ミントの最後で最大の親孝行のおかげだと
感謝しています。

長々と書いてしまってごめんなさい。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


ミント先輩のタキシード姿、スペシャル大公開だょ(笑)

ミント


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